狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ  諏訪神社 千葉県いすみ市小沢
 建立年 明治29年(1896)7月上浣  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2018年2月10日(土)
千葉県鴨川市 【鴨川郷土資料館】にて、鴨川の名工 彫物大工 廻塚の伊八 その実像を探る 特別展が開催され、そこに展示してある木造の狛犬を見るために、久方ぶりに鴨川に来訪。折角なので周辺の神社を散策。

九十九里 外房線の浪花駅に近い国道沿いに鎮座する神社。車で移動中、高台にある境内前に狛犬が見えた気がしてUターンしたが、いやはや寄り道してよかったと思える素晴らしい江戸流れが待ってくれてました。
阿吽共に、犬歯周りの柔らかそうな頬の表現は、都内でよく見られる青山石勝の流れを汲む狛犬のようにみえる。江戸で注文されここに運ばれたものか、石勝の技法を模倣して造られたのかは定かではないが、出来栄えは石勝の作に近い完成度が見て取れる。江戸狛犬らしく、仔が計3匹狛犬にまとわりついているが、阿吽で子供の頭数が違うのは、実は珍しい気もする。
子狛犬も非常に丁寧に作りこまれており、特に吽側の二頭の仔は本当に可愛らしい。生えたばかりの犬歯が誇らしげに光る背中の仔は、実は後ろ脚は親にしがみ付くために思いっきり踏ん張っていたり、足元の仔は、まるでお兄ちゃんに「アカンベェ」をするかのように舌を出していて、これまた可愛らしい。これだけの丁寧な仕事は、江戸石工の手によるものではないか。

境内の彫刻も非常に美しく、九十九里近辺は、波の伊八をはじめ彫物大工のレベルが、非常に高い地域であったことかうかがえる。
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