狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立  成子天神社  東京都新宿区西新宿8-14-10
 建立年 文政13年(1831)9月吉日  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2017年10月13日(金)
首のないずんぐりむっくりとした体躯と顔のほとんどが唇という独特の風貌。それでいて全体のバランスが良く、可愛らしくも凛々しい姿をしているのは、丁寧な仕事の積み重ねによる賜物であろう。足先のアップを見てもらえば分かるように、足先の毛、爪に至るまで細かい彫刻がなされている。タテガミや尾の毛並みも実に美しく、文政生まれらしい派手な江戸尾立となっている。
こちらの狛犬が生まれた【文政】時代は、商品流通が進み、生活が空前の繁栄を示した時代であり、遊芸、芝居、絵画など様々な文化が遊蕩的に栄えた頃。その後急速に幕府の財政が貧窮してしまうのだが、当時の町人文化の派手さや財政的な裕福さ(いわゆるバブル的な)が結果、文政時代の狛犬をひときわ、派手で、造作も凝ったものにしていったように感じる。都内で「なんか派手な狛犬だなー」と思った時、もしかしたら文政建立の狛犬かもしれませんよ。
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