狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立
境香取神社
茨城県境町宮本町1758
 建立年 昭和3年(1928)  鎮座位置 参道途中
 石工 不明  参拝日 2017年7月20日(木)
先日の山形県酒田市での神社散策にて「江戸から続く港町」であることが、町が裕福であり、狛犬の奉納が盛んであった可能性が高いこと、そして旧街道沿いには、人が集まり、神社が集まることから、二つの条件が折り重なっていることが神社狛犬散策を実りあるものにする必須条件であることを悟るに至った。
で、本日は、利根川と江戸川をはさみ 茨城県千葉県野田市の境にある、道の駅境へ。ここは、江戸川から利根川に続く水路の重要な港であり、江戸時代より貿易の拠点として栄えた町。予想通り、多くの神社が密集し、恐らく江戸から船で運ばれてきた狛犬を多数見ることが出来た。やはり大きな石を、狛犬を運ぶためには、水路は不可欠ということである。当日は、30度を軽く超える猛暑日。妻と道の駅に到着後、レンタサイクルを借り(これがパンクしてたり、壊れてたりで中々出発できず)、およそ3時間かけて10社を散策。日焼けしながらも狛犬サイクリングに文句ひとつ言わずに付き合ってくれた妻に、感謝しかありません。

最初に訪れたのは、恐らく境町の一番の神社であろう境香取神社。とにかくこの辺り、香取神社だらけ。利根川沿いに本家香取神社がある影響であろう。以後香取神社には地名を入れながら紹介してまいります。
境香取神社には、三対もの狛犬が鎮座。三番目に出迎えてくれるのは、蹲踞タイプの江戸狛犬。顔は江戸流れ、尾は江戸尾立、姿勢は招魂社系狛犬とそれぞれの特徴が合体したかのよう。恐らく江戸流れは、台座に尾がかかっているように彫り上げる為、台座よりさらに一回り大きい処から彫る非常に難易度が高い技法。そこを避けるために、尾は立てたものと思われ、これは昭和初期に造られた江戸狛犬に多く見られる簡易型の技法のように思える。ただし、昭和生まれの江戸狛犬としては、非常に丁寧に作られたものであり、よく江戸狛犬を研究されて彫られたことが伺える。