狛犬大図鑑  
 分類 蹲踞狛犬
八坂神社
京都府京都市東山区祇園町北側625
 建立年 明治15年(1882)1月  鎮座位置 参道途中
 石工 不明  参拝日 2017年6月30日(金)
広島市内→神戸三宮→大阪市内と強行軍の出張の最終地として、京都にて予約していた新幹線までまだ2時間ほどあった時間を利用し、京都の八坂神社へ参拝。そこら中に浴衣を着た女性の方々が居たので、「今日は祭?」と思っていたら、これが噂に聞くインバウンド、海外の観光客の方々のジャパニーズコスプレだったんですねー。日本人が誰も来てない浴衣を外国人が喜んで来ている。不思議な光景です。

西楼門をくぐって最初に向かえてくれるのが、こちらの精悍な蹲踞狛犬。デザインとしては、岡崎型に近い。神殿内に鎮座している木造狛犬をベースに造られたものであろうが、隙の無い見事な体躯の美しさ、厳しくも壮健な顔立ち、ボリュームがあり、美しい紋様を奏でたタテガミと、どこから見ても一級品といえる狛犬であろう。
特に素晴らしいのは、顔周り。精悍であり、野生的でもある表情は、険しさと賢さを混在させた見事な表現力である。更に石とは思えない唇周りの肉の質感。そこから後方に伸びるたてがみは、ボリュームがあり、触れたらどこまでも沈んでいきそうな柔らかさすら感じさせる。尾の美しい紋様は、東京で見られる派手な江戸狛犬にも引けを取らない見事な造作。台座の四面にも彫刻が施されており、さすが京都を代表する八坂神社の境内に相応しい逸品である。