狛犬大図鑑  
 分類 加賀逆立ち狛犬 平岡野神社 石川県金沢市広岡町1-11-1
 建立年 不明  鎮座位置 本殿前 柵の中
 石工 不明  参拝日 2017年1月21日(土)
18才の息子本人が望んでいるかはともかく、本人の頑張りで大学の推薦入学が決まったお祝いに、週末親子水入らずの旅を敢行。以前より一度は尋ねてみたかった金沢市へ。当然息子が一緒なのでメインは兼六園からの定番観光ルートなのであるが、自分の裏ミッションとして、初めて足を踏み入れる石川県での狛犬散策も当然のごとく実行。私の趣味を知っている息子は文句ひとつ言わずに神社に立ち寄ることを許してくれた。寛大な息子に感謝しつつの狛犬レポート。

一日目の金沢散策を終え、駅前のホテルに戻る途中、金沢駅に隣接している平岡野神社を参拝。拝殿前には下の写真にある真新しい岡崎型狛犬が鎮座しており、これはもしかしたら、先代のご隠居狛犬がどちらかに置かれてないかと拝殿の裏に回ったところ、拝殿前の柵の中に、居ました居ました、破損して引退された狛犬が。
引退されたのは、何らかの理由で大きく破損した為と思われ、特に阿狛犬の顔は半壊してしまっている。しかしながら加賀逆立ち狛犬ならではの見事な後ろ足の跳ね上げを魅せる吽狛犬はほぼご健在で、愛嬌ある見事な後ろ足の伸びやかな跳ねを披露してくれている。
こちらも台座が自然石のように見えるが、これが元々の石の名残を残したものか、彫刻により作られたものかは不明。顔立ちは、出雲系の狛犬に似ていることから、もしかすると、海路を通じて出雲の狛犬のデザインが伝わり、出雲狛犬独特の後ろ足を伸ばして構えた姿勢になっている狛犬をさらに派手にしたのがこの加賀逆立ち獅子として進化していったのかもしれない。
いずれにせよ、こちらの狛犬、引退した身ではあるものの、中々見事な逸品。タテガミの表現も繊細な彫刻で表現されており、顔立ちも実に凛々しい。ちょこんとお座り姿勢で、後ろ足を思いっきり跳ね上げている仕草が何とも愛らしい。柵の中とは言え、観賞しにくい位置ではないので、参拝の折には是非見てあげてください。