狛犬大図鑑  
 分類 出雲来待蹲踞 金刀比羅神社 宮城県大崎市古川中里1
 建立年 不明  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2017年1月11日(水)
2017年 新年あけましておめでとうございます。
ようやく1/11に本年最初の休日を迎えることが出来、せっかくの休みを有意義に過ごそうと、東北本線に乗り込み、宮城県大崎市にある塚目駅まで列車に揺られること1時間半。粉雪が舞う寒々しい無人駅を背に、今年最初の狛犬散歩のスタートと相成ります。

古川駅から大通りを西に向かうこと10分ほど、佐藤病院の隣に鎮座する小さな神社。短い参道だが、手入れが行き届いており、木々も冬支度の縄がしっかり備え付けられており、拝殿横には立派な宝船が鎮座されています(写真下)
赤い鳥居の横には、やや壊れかけた蹲踞狛犬が鎮座していますが、よく見ると、この狛犬の石「来待石」っぽいです。来待石は、島根県方面で採れる、脆い石で、出雲周辺の神社は、この来待石で造られた狛犬が多く、加工がしやすく、劣化も早いことから、ボロボロと崩れかけていくのが特徴なのだが、この狛犬も同じくかなり劣化が進行しています。台座に描かれた飾模様、来待そんきょ狛犬独特の姿勢、特徴的な顔つきからみても、かなりの高確率で、出雲地方から運ばれたものと推測される。出雲から運ぶとなると、当然海路で日本海側からはこばれたものであろうから、そこから山を越えてこの古川の地にこられたのではないか。そう考えるとこの小さなサイズも運べるぎりぎりのものだったと思われる。この古川の町の有力者が、わざわざ出雲の地の石工に狛犬を頼んで運び込ませたのか、はたまた、関西地方から東北に来て名を挙げた人物が、故郷を忍び、己の財で取り寄せたのか、想像すると楽しくなってくる。

ちなみに、この金刀比羅は、「ことひら」と読むらしいです。