狛犬大図鑑  
 分類 かまえ獅子 護穀神社 青森県弘前市住吉町
 建立年 昭和13年(1938)7月25日  鎮座位置 本殿前
 石工 石川町薬師寺 斎藤藤羊正  参拝日 2016年9月28日(水)
打ち合わせで前日入りさせていただいた弘前市にて、イベントの視察も兼ねつつ、弘前市市役所前からお散歩スタート。弘前城を中心に外周の街並みを一周すること4時間はたっぷり歩かせていただきました。多分10 km以上は歩いたのではないでしょうか。城下町らしい入り組んだ街並み、古い建物もたくさん残っており情緒ある風景の中、歩いていけそうな神社を8社ほど参拝して参りました。

弘前鉄道大鰐線 中央弘前駅から徒歩3分ほど、松尾神社とおなじ境内に鎮座する護穀神社前に鎮座するのは、見事なかまえ獅子。まるで備前焼のかまえ獅子から飛び出し来たような造形。というか、恐らくは備前焼の狛犬をモデルにして彫り上げたのではないだろうか?と思えるほどの完成度である。模写とはいえ、ここまで石造狛犬で再現する力は、この石工によるものであり、台座に名を残しているのも、大いにその名を残したいという自負があったとしても、大いに頷ける。毛並みの彫刻を見る限り、それほど狛犬を彫る経験値が高いとは思えないのだが、見事に多方向から見てもぶれのない体躯のバランスは、石工の造形力の賜物であろう。特に阿狛犬の凛々しい顔立ちが自分的にはグッと好みである。弘前市の狛犬はこのかまえ獅子の他、江戸流れ、神殿狛犬、オリジナルの蹲踞型と近場の神社でありながら、あまり似ているものがないことから、町の中の石工ではなく、外注で取り寄せたものが多いのかもしれない。