狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 風 白山神社 山形県長井市館町北10-21-1
 建立年 不明  鎮座位置 拝殿前
 石工 今野源蔵  参拝日 2016年9月24日(土)
仕事の打ち合わせで山形鉄道フラワー長井線へ向かう途中、待ち合わせ時間までまだ間があったので、長井駅近くの神社を二社ほど立ち寄らせていただいた。当日はどんよりとした曇り空でしたが、狛犬撮影には抜群の照度、絶好の狛犬日和でありました。

フラワー長井線 長井駅から南へ1.5kmほど、脇道から拝殿内に車を入れ、適当な空き地に車を止めて降りたところ、どこからか、不気味な「ブーーン」という羽音が・・・。パッと足元の木の幹を見たら、めっちゃ居りました、スズメバチ。恐らく巣なのでしょう。秋の神社参拝一番の天敵は、このスズメバチ。特に拝殿の軒下、木の周りは要注意です。自分も秋は、まず遠目から神社を眺めスズメバチがいないか確認してから参拝するようにしてます。皆様も重々気を付けてください。

ということで、スズメバチにビビりながらの狛犬観察、怖すぎてとりあえず写真だけぱっばと撮って逃げてきてしまったのでじっくり見ていなかったのですが、改めて写真で見ると、中々丁寧に作られた狛犬でした。恐らくベースとなったモデルは江戸流れでしょう。山形には、江戸流れがなんとなく間違って伝わっている風があり、見た目は江戸流れ、肝心の尾は縦型というものが散見されます。もう少し多く見かけたら、山形風江戸流れとでも名付けたいところ。台座は新しく新調されていますが、狛犬の古い台のほうに「石工 今野源蔵」と刻まれており、それは新しい台座にも下の写真のように転記されておりました。台座を変えるとき、日付を台座の交換日にしてしまったり、石工の名前を転記しないものがおおいのだが、是非このように、昔の記録を残していただきたいものである。

肝心の狛犬は、出来栄えでいうと、まだ作りなれていない感が所々に見られ、元の四角い石の形を感じされる未熟な点がみられる。しかしながら、よくよく狛犬を研究して彫られており、手抜きなく美しい毛並みを再現しようという気概を感じさせる出来栄え。特に尾については、複数の巻き毛を彫り上げた中々の力作。阿狛犬の口の中には、くり抜きの球を仕込むなど、石工の技術を結集させた渾身の逸品となっている。