狛犬大図鑑  
 分類 獅子山 國府神社  千葉県市川市市川4-4-18
 建立年 昭和3年(1928)10月  鎮座位置 拝殿前
 石工 石工 林市郎 庭師藤城◆造  参拝日 2015年5月18日(水)
自分の地元である千葉県市川市の神社巡りもいよいよ最終局面、恐らく今日参拝した、この國府神社にて市川市狛犬図鑑も30体目。中国産の昭和岡崎狛犬と、狛犬不在の神社も含めると、市川市内ほぼすべての神社参拝を終えたと思われる(がまだあるかも、なんといっても市川市は神社が多い!)
こちらの國府神社には、まだ狛犬散策にハマる前に一度参拝に来ていたのだが、約二年ぶりの再訪となった。
細く急な階段を上った先にある小さな神社であるが、入口の案内板を見ると、創建1087年という歴史ある神社。日本武尊(やまとたけるのみこと)の東国平定の際に立ち寄った場所として、日本武尊を御祭神として祀っている神社とのこと。現在の拝殿は昭和43年移設の際に再建されたものらしい。
拝殿前には、昭和三年生まれの獅子山風の狛犬が鎮座。建立年からすると、移設される前から、旧神社に祀られていた狛犬であるということだろう。姿勢からして、獅子山であったと思われるが、獅子山の石を積み上げた台座を移動するのは難しかったのだろう。狛犬だけを移設し、台座の上に置いたものと推測される。
獅子山といえば、獅子の子落としのシーンを再現し、拝殿を前に左側が尻を挙げたかまえ獅子、右側が参拝者を見下ろす睨み獅子となっており、筋骨隆々の迫力ある体躯のものが多いが、こちらの獅子山は、三等身でずんぐりむっくりとした可愛らしい出で立ち。頭でっかちだが、手足の短さとのバランスもよく、中々の造形力であり、是非フィギュア化したい逸品である。
実はこの狛犬とそっくりの獅子が、同じ千葉県市川市の白幡神社に鎮座している(こちらをクリック)
白幡神社の獅子山の建立年は、昭和二年(1927)。こちらの國府神社の獅子山の一年前に造られたものであり、ほぼ似たような造りとなっていることから、この國府神社の狛犬も、白幡神社と同様の石山の台座に鎮座していたことであろう。市川市内には、同じ石工の作品はもうないと思われるが、これだけの完成度の高い狛犬が彫れる昭和初期の石工は貴重であり、近隣の市町村に、同じ石工の作品に出会えることを楽しみにしたい。