狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ(風) 諏訪神社 宮城県七ヶ浜町菖蒲田浜和田
 建立年 昭和7年(1932) 7月27日  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2016年04月24日(日)
今年二回目のサイクリング。このペースではもはや「自転車が趣味」とは口が裂けても言えないような気もするが、ようやく東北にも春らしい陽気が訪れてきたので、ぼちぼち運動不足解消も兼ねて、ロードバイクの趣味を再開したいものである。
というわけで、久々のサイクリングは、仙台駅前の自宅から約15km先の塩竈神社へ向かい、折り返しは若干遠回りして七ヶ浜町を海沿いに気持ちよいアップダウンを楽しませていただいた。七ヶ浜途中、偶然高台に神社を見かけたので、もしかしたら狛犬がいるかもと期待しつつ、クリート付きで歩きにくいサイクリング用シューズで苦労して上った先には、中々見事な狛犬が鎮座されておりました。

こちらの狛犬、表情、目、タテガミの業は、都内でよく見られる「江戸流れ」の狛犬によく似ている。江戸流れ独特の「尾が垂れ下がり台座にかかっている」という特徴は見られないものの、作られた石工が、ベースとして見本にしたのは、恐らく都内の江戸流れタイプの狛犬であろう。やや縦に潰れたような表情が、中々愛らしく、江戸流れをよく研究し、模倣されている。

どちらが阿吽か非常に分かりにくいが、よく見ると、左が「吽」右が若干口が開いている「阿」となっている。これは正式な阿吽の配置なのだが、よくよく見ると、この狛犬の配置には不思議な点が。
狛犬を側面から見ると(写真四列目)、左の狛犬に「納」右の狛犬に「奉」という文字が書かれている。この意味は二つの事実を語っており、本来この文字は、参拝者が参道を歩いてきた時正面に見える位置にあるものであり、この狛犬が本来縦型で置かれていることを物語っている。また、そうすると、現在の阿吽の位置は、「奉納」という文字列から、逆に配置されていることもわかる。
恐らく、この狛犬の台座を新しく建て替えた時、縦型を横に置き、首がこちらを向くように左右を逆転させたのであろう。仙台周辺の狛犬は縦型の配置が多いのに、なぜこのような配置にしたのか、興味深い。