狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 荏原神社 東京都品川区北品川2-30-28
 建立年 明治29年(1896)八月吉日  鎮座位置 拝殿前に鎮座
 石工 不明  参拝日 2013年10月30日(水)
狛犬界の重鎮 三遊亭円丈師匠の名著 「THE 狛犬!コレクション 参道狛犬大図鑑」にて、世界で一番美しい狛犬と言わしめた江戸流れの名品。

元々は十二年前(明治二十七年)に建立された品川神社(荏原神社から徒歩10分くらい)の江戸流れをオリジナルとしたリスペクト作品。元のデザインを完全に模倣しながらも、造形力の高さでオリジナルを越えた美しさを生み出している。特に親狛犬の周りにまとわりつく計四匹の狛犬の今にも動き出しそうな配置は、荏原神社が一枚も二枚も上手。江戸流れとして見た場合、その大きな特徴である尾の渦の高さでも、「俺の技術を見ろ」と言わんばかりの彫り込みに圧倒される。

オリジナルを超える造形美と技術力を見せるこの狛犬も、裏を返せば、あまりに「俺のすごさを見ろ」的な主張が強すぎて、帰ってシンプルな品川神社の方が、見れば見るほど味がある気もする。また二つの狛犬を比較し、品川神社が抜きんでている所は、柔らかな毛並みの表現だろう。ここは、石工のこだわりをどこに出すのかが如実に分かり、見比べてみると、実に面白い。

ちなみに私個人は、品川神社の毛並みの美しさに一票を投じたい。是非双方をご覧になった方は、どちらがお気に召したか、教えて下さいませ。