狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 六所神社 東京都大田区下丸子4-16-5
 建立年 昭和36年(1961)8月吉日  鎮座位置 拝殿前
 石工 ?元橋 飯島吉六  参拝日 2016年03月22日(火)
久方ぶりの東京狛犬散策の舞台は大田区。京浜東北線「蒲田駅」を下車後、東急池上線に乗り換え、「久が原駅」を下車。ここから東急多摩川線「鵜の木駅」~「下丸子駅」~「武蔵新田駅」までの約5km徒歩内に、7社の神社が隣接。かなりのヒット率で江戸狛犬に出会える素晴らしい狛犬散策路を発見することが出来た。当日は、残念ながらかなりの晴天に恵まれてしまい、撮影環境としては厳しいものがあったが、様々な江戸流れを観賞するのに、おススメのコースである。

東急多摩川線「下丸子駅」から徒歩3分ほどの小さな神社に、昭和36年生まれの江戸流れが鎮座。戦後にこれほどの江戸流れが奉納されたことに驚きを感じつつ、台座に刻まれた石工の名前を見ると、納得してしまう。石工「飯島吉六」は、神奈川県横浜市鶴見区を中心に都内でも多くの名狛犬を彫り上げた名工の名であり、代々引き継がれるその名と共に、江戸から明治にかけて、江戸狛犬のトップブランドとして馳せた名である。明治時代に11代目の名が引き継がれていたらしく、平成の現在、残念ながらその名は途絶えているようであるが、この台座の名を見る限り昭和36年時点では、飯島吉六の名は継がれていたという貴重な記録である。
歴代の飯島吉六の作品と比べると、残念ながら、出来栄えは及ばないが、体躯のバランス、尾の美しさに、吉六の名の下で継承された高い技術が伺えるように思えるのはうれしい限りだ。