狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 鵜ノ木八幡神社 東京都大田区南久が原2
 建立年 明治24年(1891)1月吉日  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2016年03月22日(火)
久方ぶりの東京狛犬散策の舞台は大田区。京浜東北線「蒲田駅」を下車後、東急池上線に乗り換え、「久が原駅」を下車。ここから東急多摩川線「鵜の木駅」~「下丸子駅」~「武蔵新田駅」までの約5km徒歩内に、7社の神社が隣接。かなりのヒット率で江戸狛犬に出会える素晴らしい狛犬散策路を発見することが出来た。当日は、残念ながらかなりの晴天に恵まれてしまい、撮影環境としては厳しいものがあったが、様々な江戸流れを観賞するのに、おススメのコースである。

東急池上線「久が原駅」から環状八号線沿いの側道を北上すると5分ほど。真新しい拝殿前には、木の柵で周りを固められた黒ずんだ江戸流れが鎮座されています。恐らくかなりの時間、高熱にされされ焼けた形跡から、第二次大戦での東京大空襲により、この付近が焦土と化したことが伺える。神社も周りの家も焼け焦げていく様を、この狛犬たちは、黒こげになりながら見つめ続けたのだろうか?
江戸流れの特徴である台座にまでかかる長い尾は、阿吽の狛犬のみならず、子狛犬の尾まで同様の表現がなされており、石工の丁寧な仕事ぶりがうかがえる。阿側の子狛犬は、一心不乱に乳を飲む姿が愛くるしくも、首周りがかなり焼け焦げているのが、かえって痛々しくも感じる。狛犬の周りには木の柵が施され、近づけなくなっているが、ここまで傷んだ石は、あまり触れないほうが保存という観点では良いのだろう。鉄格子で囲んだりしている狛犬と比べると、木の柵には、なんとなく暖かい距離感があるように感じる。