狛犬大図鑑  
 分類 浪速狛犬 八尾天満宮 大阪府八尾市本町4-2-45
 建立年 宝暦二年(1752)正月  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2016年02月3日(水)
以前、大坂出張の折、移動の隙を見て、天王寺付近の狛犬を駆け足で見て以来、実に一年ぶりの大坂狛犬めぐりの旅。今回は、しっかり休みをとっての大阪訪問であり、誰に気兼ねすることなく、とことん一日中、狛犬三昧と洒落込んでまいりました。一日で歩いた距離15km以上、巡った神社は延べ7社。途中、万博公園に出来たららぽーとを視察しつつ、日が暮れるまで狛犬を探しまくり、ヘトヘトになりつつ、しかしながら、仕事の疲れとは違う、充足感のある気持ちの良い疲れを久々に楽しむことが出来ました。

近鉄八尾駅から徒歩10分ほど。イオンもある商店街の一角に鎮座する八尾寺内町の鎮守様。
境内には、二対の狛犬が鎮座しており、恐らく拝殿は工事中のようす。境内には、下写真の真新しい昭和岡崎狛犬、そしてベンチの後ろという中々寂しい位置に、宝暦二年、徳川九代将軍 徳川家重の頃、約250年前からこの境内を護り続けている狛犬が鎮座されている。石の表面は、若干黒ずんでおり、もしかすると空襲による焦げなのか。背筋がピンと伸びた凛々しい蹲踞姿勢が美しく、表情も実に穏やかで、長い歴史の中で、なんだか悟り切ったような表情を持った狛犬である。首周りのタテガミの表現、全体のデザインから、石造狛犬が奉納される以前の、神殿内の木造狛犬の技法が使われているように感じる。恐らく当時まだ石造狛犬がそれほど多く奉納されていない頃に、神殿狛犬をモデルに彫り上げたものであろうが、その再現度はかなり見事なものである。
阿狛犬の足元に「危険ですので登ったり足をかけたりしないでください」というラミネート加工した張り紙があるが、せっかくの狛犬が台無しである。これを付けなければならないということ自体が残念な話なのだが。