狛犬大図鑑  
 分類 浪速狛犬 許麻神社 大阪府八尾市久宝寺5-4-8
 建立年 不明  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2016年02月3日(水)
以前、大坂出張の折、移動の隙を見て、天王寺付近の狛犬を駆け足で見て以来、実に一年ぶりの大坂狛犬めぐりの旅。今回は、しっかり休みをとっての大阪訪問であり、誰に気兼ねすることなく、とことん一日中、狛犬三昧と洒落込んでまいりました。一日で歩いた距離15km以上、巡った神社は延べ7社。途中、万博公園に出来たららぽーとを視察しつつ、日が暮れるまで狛犬を探しまくり、ヘトヘトになりつつ、しかしながら、仕事の疲れとは違う、充足感のある気持ちの良い疲れを久々に楽しむことが出来ました。

大和路線九宝寺駅から徒歩数分。東北から来た自分にとっては、2月初旬にして、境内の梅の花が満開なのにビックリ。節分は立春の前日、すでに春の訪れを感じ取れる大阪とまだまだ真冬の東北、同じ日本とは思えません。

拝殿前には、前足を直立させた姿勢の良い蹲踞姿の浪速狛犬が鎮座されています。
脆い石で作られているようで、かなり経年劣化が進んでおり、かなりの部分に剥離が見られる。吽像は、頭蓋の部分は崩れ落ちようだが、丁寧に補修がなされていた。阿狛犬は、恐らく牙があったのではないだろうか。まるで歯が抜け落ちてしまったように見える。
今まで見た浪速狛犬には見られなかった表現として、背骨の隆起があり、タテガミ周辺の巻き毛と共に、若干江戸狛犬の作風の影響を受けているようにも思える。台座に記載はなかったが、恐らく大正から昭和初期のころの建立ではないだろうか。
扇型に広がりまるで貝のような吽狛犬の尾、巻き毛が組み合わさった阿狛犬の尾と、ここまで阿吽の尾のデザインを変えているものも珍しい。美しい蹲踞姿勢とともに、江戸狛犬好きにも好かれそうな、凛々しい狛犬である。