狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 検見川神社 千葉県花見川区検見川町1-1
 建立年 明治二年(1869)3月  鎮座位置 拝殿前
 石工 川幡 石工 安五郎  参拝日 2016年01月27日(水)
京成検見川駅から、駅前とは思えないくらい細い路地を線路沿いに進むと、道路沿いに石鳥居が見えてきます。狭い間口ながら、階段を上り境内に入ると、立派な社殿に、平日にも関わらず参拝客が複数おり、検見川饅頭なる出店まで出ており、中々に活気のある神社です。当日一緒に参拝した妻から、せっかくだからと、升酒をご馳走になり、二人で昼間から日本酒を飲みながらの参拝です。ま、お清めということで。

拝殿前には、大きな江戸流れが、かなり高い台座に鎮座。当日は、真冬らしからぬ暖かくもギラギラとした日差しが照り付けており、残念ながら日当たり抜群の位置におられる狛犬を、撮影するのに四苦八苦させられました。彫の深いお顔立ちゆえに、影が出来てしまい、あまり良い写真が取れなかったことをお詫び申し上げます。
写真の不出来を差し引いても、その見事な彫刻は、見劣りすることはない。そう言い切れるほどの素晴らしい江戸流れ。
巨大な体躯に、細部まで行き届いたきめ細かい彫刻がなされており、隙の無い見事な出来栄え。恐らく、かなりの狛犬彫刻歴を誇る石工が彫り上げたものではないか。「安五郎」なる石工の名が台座に刻まれており、その前に「川幡」と記載されているが、これは、「川のほとり、川べり」という意味らしい。ここから石工が住んでいた場所は特定が難しいが、近くの神社にこれほどの見事な狛犬が鎮座していないことから、江戸周辺か神奈川あたりの有名な石工に頼んで作ったものと推測される。検見川神社のほとりが昔は海だったことから、神奈川県あたりが有力候補か。
特に素晴らしいのが、尾の立体的な造作である。柔らかそうな毛並みは、見事に幾層に重ねられており、更に小狛犬と親狛犬の尾を交差させる手の込んだデザインは、中々お目にかかれない技。阿側の狛犬に若干焦げ目のような跡が見られるが、恐らくこの辺りが空襲にあったのかもしれない。もっと天気が悪そうな日に改めて撮影に赴きたい。