狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立 稲毛浅間神社 千葉県稲毛区稲毛1-15-10
 建立年 寛政?年(1789-1801)九月  鎮座位置 摂社 神明社
 石工 不明  参拝日 2016年01月27日(水)
京成稲毛駅から徒歩3分程度に脇参道に、まるで正面の参道に配置するような立派な赤い明神鳥居を有した浅間神社。
その名の通り、富士山を神と仰ぐ静岡県の浅間神社の分霊を奉斎した神社であり、稲毛の地に古くから鎮座する、地元一番の神社でもある。境内には、多数の摂社が配置されているが、これは近隣の土地開発により移設されたものであろう。摂社には狛犬も配置されており、狛犬ファンには、見ごたえ抜群の楽しい散歩コースでもある。

国道14号線沿いの参道から入り、しばらく本殿に向かって歩くと、左側に鎮座する小さな摂社に、見事な江戸尾立が鎮座。
平たい顔立ち、カッパのように広い頭頂、頭上の角と宝珠を囲むかのような巻き毛のタテガミ、定型的な江戸尾立の蹲踞姿勢の中に、随所にこの狛犬のオリジナリティが散らばめられている。特に頭上から首周りに流れるたてがみがバランスよく配置されており、頭の上からの姿が何とも可愛らしい。
台座に目をやると、土から出た台座に「寛政」という文字と「九月」という文字が見えるのだが、寛政の下の文字は埋もれてみることが出来ない。どうやら、稲毛のどこかに鎮座していたこの神明社がこの稲毛浅間神社に移設されたおり、この狛犬は元々いた台座から下ろされ、安定させるために、台座の一部を砂に埋められたものと思われる。
この可愛らしい頭上も、台座から下ろされ、一部が埋められたからこそ観察できるというのは、なんともはや、寂しいことである。