狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 鶴谷八幡宮 千葉県館山市八幡
 建立年 文政三年(1820)八月吉日  鎮座位置 拝殿途中参道
 石工 不明  参拝日 2015年12月19日(土)
安房国の神々を集めて祀っている安房国総社。以前仕事柄なんどか、鶴谷八幡宮の神事に立ち会う機会に恵まれ、生まれて初めて玉串奉納を体験させていただいた。個人的に、神社に興味を持ち始めたきっかけとなった思い出の場所でもある。

拝殿途中の参道に鎮座するのは、約200年前に建立された巨大な江戸流れ。台座に尾の一部がかかっているのが江戸流れ特徴なのだが、天にそびえたつ美しい紋様の尾は、まさに江戸尾立の特徴であり、どちらに分類すべきか悩ましいハイブリットタイプの狛犬。
巨大な体躯に、大きな顔、首のない胴は、頑丈な造りとなり、200年の時を感じさせない非常に保存状態の良い狛犬である。重さゆえか、これまでの震災にも微動だにせず鎮座していたのか、落下による損傷もほとんど見られない。なぜか阿側の狛犬が赤く変色しているのは、海風の影響なのか?
巨大な尾の文様は、複雑な模様が施され、見事。拝殿には下の写真のように、竜のレリーフが配された素晴らしい彫刻が施されているが、こちらは、房総が生んだ名工 後藤利兵衛義光の作品であり、館山市の文化財にも指定されている。最近千葉県でも義光の作品を観光コンテンツとして注目しているようで、参拝の折には、是非天井を見上げていただきたい。