狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 熊野神社(長須賀) 千葉県館山市長須賀
 建立年 大正八年(1919)六月  鎮座位置 入口鳥居前
 石工 不明  参拝日 2015年12月19日(土)
館山市民ならば、誰もが知っている地元スーパー「おどや」の中でも、旗艦店舗である「おどやスーパーセンター」に車を止めさせていただき(帰りに買い物しました)、歩くこと十分。小さい神社ながら、二対の狛犬を有する熊野神社には、驚くべき狛犬が鎮座している。なんと足元に砲弾を手にした狛犬なのである。

大正八年生まれの狛犬。この狛犬が生まれた頃は、第一次世界大戦が勃発、大日本帝国、イギリス帝国、アメリカ合衆国などの連合軍がシベリアへ出兵したころであり、恐らくこの大砲の玉を持った狛犬も戦勝祈願的な目的で奉納されたものであろうと推測できる。吽は円錐状の砲弾、阿は丸い砲弾をまるで大きな毬を抱えるように中座して抱えており、その姿は、愛らしくもある。非常に可愛らしいデザインなのであるが、手に持つものは、戦争の道具を象徴する砲弾であり、当時の世相を繁栄しているという意味でも非常に貴重な狛犬といえる。顔つきは、まるで怪獣のような凛々しさ、相反してポーズがマスコットキャラクターのような可愛らしいもあり、歴史的価値も含め、個人的に非常に興味深い狛犬である。