狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立 御嶽(みたけ)神社 東京都大田区北嶺町37-20
 建立年 不明  鎮座位置 摂社 大鳥神社
 石工 不明  参拝日 2015年12月15日(火)
東武池上線 御嶽山駅の前にあるイオン沿いに歩いていくとすぐ。当然のごとく東京のど真ん中、大田区に御嶽山どころか山一つ見当たらず、この御嶽(みたけ)神社から由来の駅名ということで、決してがっかりしないように。

境内には、二対の狛犬と、一対の狼が鎮座。いずれも素晴らしい逸品揃いである。

拝殿から右側、摂社 大鳥神社には、見事な彫刻が施された江戸尾立が鎮座。
タテガミの渦から体毛の彫刻が身体の隅々まで施されており、まるで体中にフジツボがびっちりと張り付ているかのよう。左右非対称の美しい彫刻が刻まれている尾の上部は、複数の尾が結集して盛り上がっており、こちらはまるでイソギンチャクのようなうねうね感。何よりこの狛犬をユニークなものにしているのが、絶妙に間が抜けた表情であろう。左右の目が、カメレオンのように別の方向を見ていて、どこか正気じゃないような感じがして、不気味可愛い。都内の狛犬には非常に珍しい縦に置くことを前提に造られた彫刻であり、首も参道の内側に大きく曲がっており、参拝者を見ているよう(でも目はあさっての方向を見ているから実に不気味)縦型の狛犬は、東北地方、宮城県近辺でよく見られるタイプであるが、都内ではあまり見かけることがない。この石工、よほど他人の狛犬と似ないよう、狙って作ったものと思われる。見れば見るほど発見のある、中々見どころ満載の逸品狛犬である。