狛犬大図鑑  
 分類 先代狛犬 南常盤台 諏訪神社 東京都板橋区常盤台2-4-3
 建立年 昭和十七年(1942)建立  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2015年11月20日(金)
東武東上線 ときわ駅から徒歩5分ほど 都心とは思えないくらい静かで薄暗い鎮守の森の中に、昭和生まれのご隠居狛犬が鎮座。かなりの破損が見られることから、恐らくは、地震か天災により、落下したものと思われる。修理されている部分もあるので、破損後も修繕され鎮座していたものが、恐らく下の写真にある平成10年生まれの招魂社系狛犬にとって変わられ、今の位置に引退したものと思われる。

どこから見ても、獅子・狛犬というより、ワンちゃん。恐らく石工がモチーフにしたものは、まさに「犬」だったのだろう。首のない不格好なデザインだが、どこか愛嬌がある。

しかしながら、この狛犬が建立された昭和十七年は第二次世界大戦が佳境に入った頃。日本軍がシンガポールに上陸し、ミッドウェー海戦を経て、ガダルカナル島を撤退した年。激動の時代に奉納された狛犬に祈願されたものは、必勝だったのだろうか?阿吽が逆になっているが、阿側の狛犬は、大人びてきた子狛犬を前足で大切に抱きかかえているように見える。この優しい仕草からは、どこか戦勝祈願というより、子の無事を祈る親の心を感じてしまう。戦勝祈願の奉納の中に、きっと石工や奉納者の家族への想いが込められた狛犬なのであろう。