狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 阿夫利神社 千葉県印西市高西新田227
 建立年 天保十四年(1843) 七月  鎮座位置 末社へ向かう階段途中
 石工 不明  参拝日 2015年11月11日(水)
明和二年(1765)建立の歴史ある神社だが、旧道を車で走っていると、注意深く見ていないと通りすぎてしまいそうな場所でもある。拝殿に向かう階段途中には、真新しい中国産の昭和岡崎狛犬が鎮座しているが、拝殿の右わきの小高い山にある名もなき末社への階段途中に、恐らく、先代の江戸流れが、静かに鎮座している。

小型犬くらいの小さな狛犬であるが、険しくも凛々しい迫力ある眼力で、参拝者を睨みつけている。
ふっさりとした鬣は、風になびくかのように左右に乱れ流れており、毛先まで丁寧に彫刻がなされている。独特なまつ毛のデザイン、目元の表情の付け方により、迫力ある表情を生み出している。阿側は、顔の左半分が欠けてしまっているが、首元のタテガミがまるで風になびいているかのように、一方方向に流れており、蹲踞という静の姿勢の中に、動を感じさせる見事な表現力である。ところどころに欠けが見られるが、震災などにより落下したものによる傷だろうか。