狛犬大図鑑  
 分類 獅子山 行徳 胡録神社 千葉県市川市関ヶ島5-13
 建立年 不明(台座に記載あるが読み取れず)  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2015年11月10日(火)
東西線妙典駅から徒歩10分ほどの行徳街道は、江戸末期以降の古い建物がまだ残っている歴史ある通りであり、数多くの寺・神社が街道沿いに鎮座している。残念ながら現在は、せっかくの観光コンテンツを生かし切れておらず寂しい街道となっているが、妙典駅から行徳駅まで、旧道沿いを散歩すると、様々な歴史ある建築物とともに多くの狛犬たちにも出会うことが出来る。

行徳街道に二対ある獅子山の一つ。全体的に黒ずんで見えるのは、大戦中の空襲による焼け跡と思われる。特に阿側の左前足から首下にかけては、かなりの高熱に晒されたようだ。非常に痛々しい姿は、戦争の傷跡を今なお、物言わぬ狛犬が伝えているように見える。

狛犬の造形は、バランスにかけており、全体的には獅子山ならではの躍動感、迫力に欠けたものである。恐らく製作に当たった石工は、立体造形は苦手だったのであろう。しかしながら彫刻の腕は見事なもので、たてがみの巻き毛の部分の曲線、毛先に向かう細やかさは素晴らしいものである。特に首筋あたりの毛並みは参拝時、是非じっくりと観賞いただきたい。