狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 銀杏岡八幡神社 東京都台東区浅草橋1-29-11
 建立年 文化11年(1814)8月甲戌秋穀日  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2015年08月28日(金)
JR浅草橋駅から徒歩3分ほど、大通りの喧騒が嘘のように静かな路地に鎮座したまた新しい拝殿の脇に、一匹の江戸流れ(吽)が鎮座。台座もかなり損傷しており、全身の焦げっぽさからも、恐らく東京大空襲で焼かれたものと思われる。片割れの阿狛犬がいないことから、もしかしたら阿は、焼夷弾の直撃を受け大破したのか?拝殿が新しいのも、恐らくこの浅草橋界隈はかなり激しい空襲に見舞われたことが伺える。

残念ながら、一匹のみとなった江戸流れだが、中々の逸品である。逞しい体躯とそれを支える力強い四肢の表現力も素晴らしく、背中のこぶ、巻き毛も実に美しい。台座に尾の先がかかる江戸流れの特徴を有しながらも、
尾は炎のように立ち上る江戸尾立ちの尾である。全体の造りは江戸流れなので、石工なりのアレンジとして、江戸流れと江戸尾立ちを組み合わせたのか、年代からして、江戸尾立ちから江戸流れの進化の過程で生まれたものなのか、考えを巡らせるのも実に興味深い。

台座から、若干本体がずれてしまっているのが実に心配。大きな地震で落ちないことを願う。
当日は、お盆までの猛暑が嘘のように、涼しく、今にも降り出しそうな空模様であった。写真にはうってつけの露出とばかりに、撮影にいそしんでいたが、いやいや、やぶ蚊が飛び回っていて、刺されないようにするのが大変。これから秋に向けて、特に神社参拝時は、スズメバチにみなさまもご注意くださいね。