狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立ち 戸越八幡神社  東京都品川区戸越2-6-23
 建立年 延享三年(1746)  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2015年06月24日(水)
五反田駅で、待ち合わせをしていたのだが、約束の時間まであと40分ほどあったので、急いで都営浅草線に乗り込み、一駅先の戸越駅へ。戸越八幡神社に向かっていたつもりが、完全に逆走していることに気付いたのが500mほど歩いた後。時間が迫る中、汗だくだくになりながらも、神社に到着。無事二対の狛犬にお目にかかることが出来た。

拝殿前に鎮座するのは、
品川区内で年号が確認できるものでは最も古い狛犬であり、品川区指定有形文化財にも指定されている。品川区は、かつての宿場町だったためか、素晴らしい狛犬が数多く現存しているが、区としても、石造狛犬を指定文化財とし、大切にしてくれていることに、一狛犬ファンとして、ただただ感謝である。左右の台座に当時戸越村にいたほとんどの村民の名前が彫り込まれているとのことだが、村中の人々が、当時どのような願いを込めてこの狛犬を奉納したのか、興味が尽きない。
江戸尾立ちの中でも、都内では数多く見られる古いタイプのもの。張りだした胸、つぶれたような顔立ち、むき出しの歯は、そして美しくせりあがる尾が、江戸尾立ち最大の見どころである。身体を覆う毛並みの表現が、江戸後期に生まれた江戸流れの巻き毛のような形式近いことから、江戸流れへ奉納される狛犬が以降していく過程のデザインであり、品川区内の狛犬をいつか時系列に並べて、その変化を調べてみたい衝動に駆られる。