狛犬大図鑑  
 分類 蹲踞狛犬 大舘神明社  秋田県大館市神明社1-5
   
   
 建立年 弘化二年(1845) 四月吉日  鎮座位置 拝殿前
 石工 能代? 石工? 松  参拝日 2015年5月1日(金)
秋田県出張二日目、大館市に宿泊。夕食前の夕暮れ時、ホテルから2kmほど離れた大館神明社へ参拝。

長い参道の先、拝殿前には、頭でっかちな蹲踞型の狛犬が鎮座。やや胸を張りだした容貌から、もしかしたら招魂社系狛犬に近い、神殿狛犬を模して造られたものと考えることもできるが、いかんせん、作られた石工に技術と経験が乏しかったのか、

狛犬のような、そうでないような不思議な風貌になってしまっている。
台座に刻まれた奉納の文字を見ても、それほど高い技術を持った石工ではないことが伺えるが、全体のバランス、工夫の跡が見られる尾の文様など、頑張ってる感はすごく出ている。阿側の足が折れてしまったようで、コンクリートで修復されているが、非常に丁寧に修復がなされている。

2016年5月4日(木) 奇しくも、同じタイミングで一年ぶりに出張途中に参拝。台座を改めて見てみると、半分埋まって読めなくなっているものの、石工の名前らしき文字が見て取れる。「能代」「石工」「松」という書かれており、ここから約50kmほど離れた現能代市の石工の手によって彫られたもののようだ。狛犬は拝殿を前に横向きに置かれているが、「奉納」という文字が狛犬の身体の正面側に書かれていることから、この狛犬はかつては、縦置きされていたと推測される。そうすると、顔の向きからして左右が反転していることになるので、奥州地区によくある、阿吽の左右が逆転した縦置きの狛犬であったのだろう。東北地方では、何故か移設、改修時に、狛犬の位置を変えてしまうことが多いが、折角なので、是非元の位置のまま、配置してほしいものである。