狛犬大図鑑  
 分類 出雲来待蹲踞 金浦山神社  秋田県にかほ市大竹字前谷地121
 建立年 昭和十八年(1943)五月十五日  鎮座位置 参道途中
 石工 不明  参拝日 2015年5月1日(金)
出張中、山形県鶴岡市から秋田県へ海岸線を移動中、偶然見かけ、旅の安全祈願の為立ち寄った神社。
当日は、社殿の補修作業を地元の方々が行っており、賽銭箱の塗装をされていた最中で、参拝にきた私に声をかけていただき、拝殿内の賽銭箱まで案内してもらい、ありがたく拝殿内にて参拝させていただきました。本当にありがとうございました。

境内には、二対の狛犬が鎮座。
参道にある一の鳥居と二の鳥居の間に鎮座するのは、出雲来待蹲踞。
すでに、身体の一部に亀裂が入っているのは、来待石のもろさゆえであろう。来待石は、出雲地方で産出される石であり、恐らく、日本海の海路を通って、出雲で作られた狛犬が何らかの形でこの秋田県に奉納されたのではないか。秋田県のみならず、
東北地方ではたびたび出雲来待蹲踞が見られることがあり、狛犬を通じた文化交流があったことが推測できる。
出雲地方の来待蹲踞は、すでに破損が激しいものが多い中、こちらに奉納されている狛犬は、まだ新しいこともあり、保存状態もかなりよい。特に、尾の文様は、非常に複雑な彫刻がなされており、一見の価値あり。元々風化が早い石であり、恐らくあと数十年以内にかなり破損していくことであろう。