狛犬大図鑑  
 分類 久慈版江戸流れ 久慈大神宮  岩手県久慈市八日町2
 建立年 台座に昭和九年九月十七日と記載  鎮座位置 境内
 石工 不明  参拝日 2015年4月24日(金)
出張にて、話題のレストラン鉄道「東北エモーション」に乗車。青森県八戸駅から、東北エモーションに乗り込み、フルコース料理を楽しみつつ、約二時間の列車の旅を満喫。久慈駅に到着後、一時間ほど空き時間があったので、駅周辺の神社散策へ。駅から徒歩15分程度の場所に鎮座する久慈大神宮にて、見事な蹲踞狛犬にお会いできた。

拝殿前に鎮座するのは、台座に昭和九年と記載された、江戸流れ風の蹲踞狛犬。狛犬の石と台座の石の材質の違いから恐らく、台座自体は後から建立されたものと推測される。恐らく狛犬自体は、江戸末期から明治初期に奉納されたものであろう。
目元周り、首から体に流れる巻き毛は、東京都周辺で見られる「江戸流れ」の技法を用いており、尾の形状は、「江戸尾立」のデザインに非常に類似している。石が関東圏でよく使われる小松石ではないことから、久慈周辺もしくは東北圏内の石工が、江戸の狛犬を模して彫り上げたのか。模倣されている技術は非常に高いレベルで再現されており、見事な江戸狛犬に仕上がっている。注目は、虫歯一つなさそうな見事な上下の歯。これほど美しい歯並びの狛犬にはそうそうお目にかかったことはない。思わず、歯をナデナデしてまいました。