狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ  熊野神社  神奈川県横浜市神奈川区
 建立年 嘉永年間(1848-54)  鎮座位置 拝殿前
 石工 鶴見村石工 飯島吉六  参拝日 2013年3月14日(水)
会社の出張で、たびたび立ち寄っていた京浜東北線 東神奈川駅。所用まで時間があったので駅周辺を散歩していると、熊野神社を発見。裏口から境内に入り、参拝後鳥居側から失礼しようとしたら、巨大な江戸流れが鎮座。

作者は神奈川 鶴見が生んだ名工 飯島吉六。巨大な狛犬には繊細な彫刻が施されており、江戸流れの命ともいえる尾の流れの美しさに感動。よくよく見ると、小松石とは違う、白っぽい石が、ところどころに見られるのだが、実はこの狛犬、セメントで修復されているとのこと。これまでにもセメントにより修復された狛犬を幾度かお目にかかったことはあったが、そのどれもが、修復跡が生々しい、残念な出来栄えだったのに比べ、この巨大江戸流れの修復技術は見事。おそらくは、元々の狛犬の形を研究し、見事にセメントを使い美しい彫刻を再現されているのだ。

この狛犬を彫り上げたのは、鶴見村、飯島吉六。品川区の鮫島八幡神社や、神奈川県北区の諏訪神社など、数々の傑作狛犬を東京近郊に建立した名工である。これだけ巨大な狛犬でありながら、細部まで丁寧に彫り込まれ、等身のバランスも絶妙な彫刻に仕上げた飯島吉六の傑作を、見事に修復してくれた方々に、深く感謝の意を伝えたい。
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