狛犬大図鑑  
 分類 獅子山 春日神社 千葉県船橋市印内町494
 建立年 昭和三年(1957)十一月十日  鎮座位置 拝殿途中参道
 石工 不明  参拝日 2013年2月21日(木)
2016年1月16日(土)
日本狛犬界の第一人者、三朝亭円丈師匠の名著(絶版)「THE狛犬コレクション」にて、昭和の狛犬の逸品と賞される獅子山。市川市~船橋市へとつながる街道沿い(国道14号)の神社には実に多くの獅子山が奉納されているが、その中でも、特にユニークな獅子山といえば、この春日神社の珍品を置いてほかにないだろう。

何が珍しいかというと、実はその造りは実にオーソドックス。獅子落としをモチーフにしたデザイン、子狛犬の配置は、まさに王道であり、彫刻の技術も標準的で特に高いというものではない。しかしながら、注目すべきは、不器用な体つきであるにも関わらず今にも動き出しそうに見せてしまうその豊かな狛犬の表情である。参拝者の心の奥までのぞき込んでいるような吽、大見得を切った歌舞伎役者ようなキメの表情を見せる阿、その顔立ちは実に生き生きとしており、参拝者をホンワカとさせるユーモアというか優しさを感じる。個人的に、面白く感じたのは、子狛犬。まるでもぐらたたきゲームのように土から顔を出す子狛犬の愛らしさと裏腹に、その顔立ちは親狛犬以上におっさんくさい表情。参拝時には、足元にいるこのおやじ子狛犬をご覧になることをお忘れなく。

全開、日差しが強く、中々撮影が困難だったため、二年ぶり、二度目の参拝で再撮影に臨んだわけだが、結果はご覧のとおり、同じく日差しが強すぎて、露出調整ままならず、不本意な写真に終わった。特に木漏れ日というのは、中々の難敵であることを、再認識させられた。次に撮影に来るときは、日傘とそれを指してくれる妻を連れてくるしかない。