狛犬大図鑑  
 分類 青銅狛犬  高津宮 大阪市中央区高津1-1-29
 建立年 宝暦四年(1754)建立  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2015年2月13日(金)
大阪駅から梅田駅まで歩いたのち、谷町線に乗り、谷町九丁目駅へ。徒歩5分程度歩くと、寺町沿いに高津宮が鎮座。高津と書いて「こうづ」と読みます。大阪駅から、谷町線に乗り換える道のりが、よそ者には非常に分かりにくく、一瞬ホント諦めかけました。

大阪には、戦前に建立された青銅狛犬が多数鎮座している。青銅狛犬は、戦時中の金属類回収例により供出されたものが多く、文化的に価値があるものは、一部供出を免れた例があるようだが、大阪は、狛犬が貴重な文化財として認識されていたのだろうか。とにかく、いまこうして戦争という大きな荒波を乗り越えた青銅狛犬とお会いできることに、ただただ、感謝するのみである。

高津宮の青銅狛犬は、250年以上前に造られたものであるが、その出来栄えは、昭和後期に造られた青銅狛犬と比較しても、まったく遜色ない見事な出来栄え。大阪に多く鎮座する石造狛犬が、どちらかというと簡易な造りのものが多いに対して、なぜ青銅狛犬は、精巧かつ美しい造作で作られているのかは、謎である。大阪の狛犬は、大別すると固い「花こう岩(御影石)」か、柔らかい「和泉砂岩」で作られたものがあるが、御影石は、当時の技術では、あまり細かい彫刻ができなかったのかも知れない。この辺りは、是非石について詳しい人にいつか聞いてみたい。

左の吽は、角があり、ストレートヘアの「狛犬」
右の阿は、角がなく、ロールヘアの「獅子」
神殿狛犬の本来あるべき形のまま、彫刻されており、元々神殿内に鎮座している木造狛犬を模して造られたものであることが伺える。石ではなかなか表現しきれない、複雑にうねる尾の表現が実に美しい。愁いのある表情は、横から見るとさらに男前振りが増します。個人的には、もう少し、口が犬のように飛び出ている獣感のある狛犬が好みではあるが、青銅狛犬の中でも、逸品と言える素晴らしいものである。
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