狛犬大図鑑  
 分類 はじめ狛犬  花園稲荷神社 東京都台東区上野公園4-17
 建立年 宝暦三年(1753)十二月吉日  鎮座位置 鳥居後方
 石工 不明  参拝日 2014年12月7日(日)
上野公園内に鎮座する花園稲荷神社へ続く赤鳥居が立ち並ぶ参道前に鎮座するのは、宝暦生まれのはじめ狛犬。約250年前に奉納されており、都内でもかなり古い部類に入る。阿の顔の側面が一部欠けているが、全体には大きな損傷はなく、この狛犬が奉納されてから50年後ぐらいから、江戸で多く見受けられる「江戸流れ」「江戸尾立ち」に使われている様式は、まだ見られず、狛犬が庶民によって奉納されるようになった初期段階の狛犬と思われる。

本来は、獅子をベースにしている狛犬であるが、この「はじめ狛犬」は、石工が犬を参考に彫られたと推測する。歯の一本一本まで丁寧に彫刻されており、顎周りのたてがみの表現もオリジナリティあり、まだ石造狛犬のデザインが確立されていない時期に、石工がかなり研鑽されて作られたのであろう。

花園稲荷神社前の手水舎は、是非ご覧いただきたい。おそらく蓮の花をモチーフにつかられており、非常に美しい。かぶせてある鉄の網が、実に残念至極である。。
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