狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ 大國魂神社 東京都府中本町宮町3-1
 建立年 天保10年(1839)4月吉日  鎮座位置 随身門前
 石工 不明  参拝日 2012年12月17日(月)
2016年01月15日(木)
武蔵国総社。武蔵国の一之宮から六之宮まで祀られている為、六所宮とも呼ばれている。境内内に末社も多く、それぞれに狛犬が配置されており、都内随一の狛犬王国である。その中でも、ひときわ素晴らしいのが、今回の江戸唐獅子狛犬。ホームページの表紙に飾らしてもらっている。参拝当日は小雨であったが、それが背中に背負った苔の緑色を更に深いものに感じさせ、他を圧倒する存在感を示していた。神社に鎮座する狛犬に注目するきっかけになった、記念碑的狛犬であり、自身の中で常にベスト3から外せない逸品。乳を飲む子狛犬のぷっくりとしたおなかが柔らかそうに見える。保存状態も良い。しかし、狛犬の撮影だけは、曇りか雨の日に限る。というのも、撮影において太陽光は大敵。特に私のようにIPADで撮影していると、木漏れ日や逆光はいかんともし難い。そういう意味でも最高の参拝日和であった。(2012年12月17日記)

2016年1月15日、今年ようやく訪れた、初めての休日(ひどい会社である)に、約3年ぶりに大國魂神社を参拝させていただいた。
実は、この神社、自宅からは電車で1時間半ほどと、気軽に参拝するには、かなり遠いところにあるのだが、それでも、今年最初の狛犬参拝は、やはり自分のお気に入りの狛犬が鎮座する神社に行きたいと思うのは、自然な思考の流れであろう。しかも、今日は、お正月に仕事を頑張る自分へのご褒美として買った、三万円の単焦点レンズを装着しての初撮影会でもあるのだから、最高に美しいモデルを求めることは、カメラマンの習性であり、宿命であろう(というほどカメラマニアなのではないのですが)。
この単焦点レンズ、確かに狛犬の後方がボケる(ぼやーとした映像になる)ことで、狛犬が際立ち、これまでの通常レンズと一線を画す美しい画像は、三万円の巨費を投じた自分を思わず褒めたくなって舞うほどの出来栄えである。
しかしながら、このカメラ、非常に撮影に知恵と努力が必要である。視点が固定されている為、ベストポジションを探すのが非常に大変なのである。こんなこと、カメラ好きの人には、当たり前のことなのだろうが、ほぼ初心者同然の私には、初めての苦労、そしてなぜかその苦労が、非常に楽しいことに、今年の狛犬撮影が、楽しみで仕方がない、一年のはじめを飾るにふさわしい狛犬三昧の一日となった。

しかしながら、この大國魂神社でもひときわ出来栄えの良い、江戸流れ。改めて、カメラでバシバシ取りながら観察してみたが、実に見事な逸品である。迫力ある体躯、大きく精悍な口元が実にカッコいい。細部まで美しい彫刻が施された尾、阿側の子狛犬は必死に母親の乳を吸っている姿が実に愛らしい。そして、長い年月の中で積み重なった苔が、更にこの狛犬の美しさを際立たせている。当日は、素晴らしい晴天の中、狛犬の撮影には、かなり明るすぎて心配していたのだが、この狛犬を撮ろうという段になった途端、太陽が厚い雲に隠れたのである。これも、私の日ごろからの狛犬愛がなせる業なのか!