狛犬大図鑑  
 分類 江戸尾立  熊野神社
(清池)
山形県天童市大字清池字権現堂
 建立年 不明  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2014年4月6日(日)
仕事で天童市に何度か出向いている中、通り道に鎮座する熊野神社の横を幾度となく車で通過していたのだが、先日ようやく機会に恵まれ、6か月越しの参拝が叶った。

本殿は、工事中なのか、補修が滞っているのか、白い幕が施されていたが、隙間から立派な獅子鼻が覗いていた。
拝殿前には、頭でっかちで可愛らしい尾立タイプの狛犬が、なぜか吽側のみ苔にまみれながら参拝者ににらみを利かせている。
うず高く巻かれたソフトクリームのような巻き毛の眉毛から、角のように横に広がる耳とタテガミ。大柄な目、鼻、口、力強く太い前足とは対照的な小柄な体つきが実に凛々しくも可愛らしい。
阿側は、口の中に動く球が彫り残されており、石工が自身の高い技術を誇っているかのようだ。
尾は、三段に施された巻き毛、そこからさらに一段そびえ立つ炎のような高いデザイン性を持っている。
特出した特徴として、吽の頭上でひときわ目立つ角に注目したい。タテガミの間からそびえ立つ尾は、まるで頭蓋骨と一体化したように高く太く表現されており、狛犬というより一角の獣のようである。
これほど個性的かつ、高い技術と造形力で作られた狛犬は、東北の地では中々お目にかかれない。建立年、石工の名が刻まれていないが、天童市には多くの熊野神社が鎮座しており、これだけ完成度の高い狛犬を彫り上げた石工ならば、これ以前にも必ず狛犬を作った経験があるはずであり、機会あればぜひ天童市内を散策してみたい。
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