狛犬大図鑑  
 分類 中国狛犬  兒玉神社 神奈川県藤沢市江の島1-4-3
 建立年 昭和五年(1930)十一月  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2014年5月29日(木)
江島神社参拝の折、参道に隣接する、江の島の喧騒からちょっと距離を置いたような静かな場所に鎮座する兒玉神社を参拝
日露戦争時、国難を救った陸軍大将 兒玉源太郎を祀る神社であり、兒玉源太郎が台湾近代化に尽くしたことから、死後社殿建立時、台湾人から社殿の木造からこちらの狛犬まで寄贈いただき、完成した神社ということである。当時の台湾の植民地化を完全に掌握したことでも知られる人物であり、このあたりの時代背景を考えると、若干複雑な思いでこの狛犬を見ざるを得ない。

台湾から寄贈された狛犬は、典型的な中国獅子。個人的には好みの造作ではないのだが、海を渡り日本に寄贈するために作られた大使的な役割を担うにふさわしい素晴らしい彫刻が施されている。複雑な尾の造作、足元の絡み合った彫刻など、日本の狛犬ではほとんどお目にかかれない、高い技術によって生み出されたものであり、日本の狛犬にはない華やかさを兼ね備えている。しかしながら、個人的には、この「私のすごい技術を見てくれ~」的な派手な獅子より、地味な造形の中で、高い技術の下支えをもって生み出される日本的な狛犬のほうが、グッと心に響くものがある。日本人の心意気か、それとも負け惜しみか?
閉める