狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ  湯島天神 東京都文京区湯島3-30-1
 建立年 不明  鎮座位置 拝殿入口
 石工 不明  参拝日 2014年12月7日(日)
直近二年間で、三度目の湯島天神参拝。
一度目は、娘の大学合格祈願、二度目は息子の高校合格祈願、そして今回は、息子の合格お礼参り。
そして、もう一つの目的は、何度参拝しても、素晴らしい出来栄えに感涙させられる江戸流れに逢うためである。

三度目にして、改めてじっくりと観察してみると、阿吽の出来栄えが実はかなり違っていることがわかる。
上の写真の内、三段目を除くすべての写真は、阿吽の同じ個所を比較しているのだが、全体像で見ると、それほど違いを感じないだろう。ところが、二段目以降の写真は、明らかに、左側の吽が彫刻の技術的に数段上であることがうかがえる。
顔の表情、頬の余った皮、巻き毛の細やかさで左側(吽)が抜群に出来が良い。首周りの毛並みの柔らかそうな表現力、尾は残念ながら吽が破損しているので一概には言えないが、同じデザインでありながら、ふさふさとした表現力では明らかに左側(吽)が優れている。

これは、都内の狛犬でもたまに見かける光景である。
想像するに、狛犬を頼まれた石工の工房にて、これだけの阿吽を一人の石工が彫るのでは、納期も手間もかなりかかってしまうため、阿吽それぞれに別の石工が作り、大まかな慣習を親方的な石工が行うといったことがあったのだろう。残念ながら阿を担当する石工と吽を担当する石工の技術力に大きな差が生じてしまうと、結果として、この湯島天神のように、左右で出来栄えが異なる狛犬が誕生してしまったのだろう。ただし、湯島天神については、パッと見ではそれほど大きな差は見られない。がじっくり観察すればするほど、阿吽それぞれの石工が全く別人であることは、明白となるはず。是非参拝時は、細かく観察してみてくださいませ。
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