狛犬大図鑑  
 分類 かまえ獅子  須佐之男神社 岡山県岡山市北区中撫川502
 建立年 嘉永四年(1851)辛亥三月吉日  鎮座位置 拝殿前
 石工 不明  参拝日 2014年12月10日(水)
出張にて、初岡山県入り。宿泊後の早朝、早起きして吉備線に乗り込み庭瀬駅にて下車後、徒歩1時間ほどの神社散歩。
目的は、ネットで確認済みだったこちらのかまえ獅子。出雲かまえ獅子と違い、顔が参道正面を向いており、姿勢的には非常に無理があるが、レリーフのような正面重視の美しい造形となっている。

阿吽共に、子取りとなったいるが、なんと、後ろ足で子狛犬を踏みつけた斬新なデザインとなっている。吽側の子狛犬は、親の体重をじっと我慢している風、阿の子狛犬は、不満げに親を見上げている姿が実に可愛らしい。
大きな頭、扇のように開いた尾、そして足元の子狛犬と、三角形の三角それぞれに中心となるものを配置することで、バランスの良いデザインを生み出している。正面重視かと思えば、狛犬の顔は横から見るとまた趣が変わって凛々しく彫が深い。また横側のたてがみも丁寧に彫り込まれており、かまえ獅子の中でも素晴らしく独創的な逸品となっている。
出雲かまえ獅子がどうしても後ろ足を跳ね上げているために、やや無理な姿勢を強いられているのに対して、あえて子狛犬を後ろ足の下に配置することで、お尻を突き上げる高さを身体のバランス的に無理なく生み出している。そこまで計算づくで子狛犬を配置したのなら、見事というほかない。駅から2kmほど歩いたかいがあった、素晴らしい狛犬との出会いでした。
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