狛犬大図鑑  
 分類 青銅狛犬  宗像神社 愛知県名古屋市西区上名古屋2-7-2
 舞鶴線 浄心駅徒歩5分
 建立年 文久元年(1861)辛酉  鎮座位置 末社前
 石工  不明  参拝日 2014年11月1日(土)
名古屋出張の合間に、途中下車しての参拝。土砂降りの雨の中の参拝であったが、その苦労が吹き飛ぶほどの素晴らしい青銅狛犬に出会うことができた。
青銅の像は、第二次大戦末期、軍から供出されてしまったものも多いと聞くが、神社に幾ばくかの青銅狛犬が鎮座していることから、信仰の対象として逃れることができたのか、奉納者が町の有力者であったのか、何らかの力が働き、供出を免れたのであろう。今ここに、素晴らしい青銅狛犬が無傷のまま残っていることに、ただただ一人の狛犬ファンとして感謝するのみである。
供出を免れた江戸時代の青銅狛犬で、今まで出会ったものは、素晴らしい出来栄えのものばかりであったが、この宗像神社の狛犬もその法則に漏れず、非常に力強い作品である。出来栄えの良さゆえに、供出を免れたというのも、確実な理由の一つなのだろう。

土砂降りの雨の中、あらゆる角度からシャッターを切ったが、どの角度からとっても絵になる完璧な造形である。正面からは、参拝者をも追い返そうとせんばかりの鋭い表情、横顔は、凛々しく、巻き毛は美しく首元を飾り、その頭上には、青銅らしい美しい光を放つ角と玉が鎮座。これぞ青銅狛犬の王道と言わんばかりの美しさ、神々しさ。尾は、うねりながらそびえ立ち、後方から見るとさらに尾に巻き毛まで施してある。これほど装飾にスキのない狛犬もそうそうない。独特の耳の表現は、正面から顔を見たとき、目元をきりっと引き上げる効果を狙ったのか。
個人的には、千葉県野田市 愛宕神社と並び立つ、青銅狛犬の決定版的な出来栄えであり、名古屋来訪の時は、是非また会いに来たい。
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