狛犬大図鑑  
 分類 獅子山(再建)  神田明神 東京都千代田区外神田二丁目
JR御茶ノ水駅徒歩五分
 
 建立年 文久二年(1862)十一月  鎮座位置 拝殿横に再建
 石工 不明  参拝日 2014年10月19日(日)
久々の日曜日の休日、かみさんと大学生の娘と共に、東京都内散策。当日は毎年この時期に開催される「べったら市」が日本橋で開催されており、おいしいべったら漬けを探しに行くついでに、お祭りまでのコースにさりげなく神社を組み込んでみました。当然家族には、バレバレでしたが、理解ある妻と娘で助かります。

本来 境内に配置されていたはずの左右の獅子山が、関東大震災で東海した後、一つの獅子山として再建された稀有な例。
本来の獅子山の形からすれば、非常に不自然な再建であり、あるべき姿ではないと断言できる。中段に位置する狛犬と滝で親を見上げる子狛犬(こちらは震災で破損したらしく、狛犬も再建)が左に配置され、天高く周囲を見張る猛々しい狛犬が右に配置されていたはず。現状の配置では、高い山のてっぺんに配置された狛犬が、高さと逆光で、私のカメラでは撮影が困難。
狛犬のあるべき姿としては、あってはならない配置なのだが、一方で、獅子山が「獅子の子落とし」を再現したものと考えると、このような配置は物語的には、まったくもって正解であり、二頭の獅子と子を組み合わせてみると、嬉しくなるくらいしっくりくる。よってこの狛犬は、獅子山をこよなく愛する狛犬ファンにとっては、許しがたい所業であると同時に、夢をかなえた理想郷でもあるというすさまじいジレンマを伴うものなのである。しかしながらいつみてもよい狛犬である。

ちなみに私見だが、赤坂氷川神社の獅子山と、デザインが類似している。しかしながら、赤坂氷川神社の狛犬は明治十五年建立であることから、おそらく、神田明神の獅子山を参考に、石工が彫り上げたものが赤坂氷川神社のものと推測している。
下に比べた写真があるので、是非ご意見をお聞かせ願いたい。

 神田明神の獅子山狛犬 文久二年(1862)十一月 赤坂氷川神社の獅子山狛犬 明治十五年六月 
   
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