狛犬大図鑑  
 分類 江戸流れ (阿吽子取り)  諏訪神社 神奈川県横浜市北区綱島東2-10 
 建立年 天保12年(1841)辛丑7月
台座に赤奮若(十二支の丑)文月(旧暦七月)と記載
 鎮座位置  拝殿前
 石工  飯島吉六  参拝日 2014年6月18日(水)
鶴見区を中心に、素晴らしい狛犬を彫り上げた名工 飯島吉六。美しさと力強さを兼ね備えた江戸流れの傑作。

石工の名は、「飯島吉六」と台座に刻まれているが、左右の狛犬を見比べてみると、多くの点で異なる彫刻が施されている。。厳しい顔つきの左の吽は、力強さを感じさせる体、たてがみや尾は猛々しく巻き上がった毛並みで表現されており、おそらく「雄」であり、右の阿は、柔和な顔つき、丸みを帯びた体、たてがみや尾は柔らかそうな流れる毛並みで表現されており、なにより、子供が乳を飲んでいることから、「雌」であろう。最初は、左右の作者が違うのではないかと考えていたが、今は飯島吉六という石工が、左右をここまで掘り分ける技術と想像力を兼ね備えていたと考えたほうが、この狛犬の魅力がもっと増すと感じている。

残念なのは、参拝の時、阿の狛犬に写真のように、大きな立て看板が針金で縛りつけられていたことである。おそらく、継続的に針金で固定しているようで、台座が針金に削られて欠けていた。当日は、阿が看板でまったく見えないため、社務所の女性の方に許可をもらい、自分で針金を外し、看板を妻に持ってもらって撮影、その後看板を元の位置に戻させていただいた。素晴らしい作品だけに、なにとぞ、看板の位置を変更してほしい。
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